賃貸物件を一定の期間のみ借りる契約形態で、普通借家契約とは異なり契約期間終了後に自動更新がありません。以下が主な特徴です。

特徴

1. 契約期間
   • 契約期間が明確に定められ、終了後は自動更新されません。
   • 1か月、半年、1年、数年など、貸主と借主の合意に基づいて期間が設定されます。
2. 更新の可能性
   • 契約期間終了後の更新はありません。
   • 継続して住みたい場合は、新たに契約を結ぶ必要があります（貸主が同意した場合のみ）。
3. 貸主からの解約制限
   • 契約期間中は原則として貸主からの解約は認められません。ただし、契約書に特約がある場合や正当事由がある場合は例外です。
4. 中途解約
   • 借主からの中途解約は、契約書にその旨が記載されている場合のみ可能です。
   • 通常、借主は契約期間を全うする必要があります。

メリットとデメリット
• メリット（借主側）
• 短期間だけ住みたい場合に便利（例えば転勤や単身赴任の場合）。
• 家賃が普通借家契約より安い場合もある。
• デメリット（借主側）
• 契約期間終了後に住み続ける保証がない。
• 契約期間内の途中解約が難しい場合がある。

定期借家契約は、貸主と借主の双方にとって、利用期間を明確にしたい場合に適した契約形態です。借主は契約条件を十分に理解した上で利用することが重要です。